全身に降り注ぐ、観客席からの声援と拍手が心に染みた。7月14日のドジャース戦。3番手として登板し、打者11人を無失点に封じたタイガース前田健太の好投を待ち望んでいたのは、ほかでもない、地元デトロイトのファンだった。
「タイガースに来てなかなかチームに貢献できず、悪い登板が続いていましたし、いい投球を見せられて良かったと思います」
昨年オフ、2年総額2400万ドル(約36億円=当時レート)でタイガースへ移籍した前田は、先発ローテーションの柱として期待された。ところが、開幕以来、調子が上がらず、16試合登板時点で2勝5敗。球宴休みを前に、救援へ配置転換された。ドジャース時代に経験があるとはいえ、ポストシーズンへの戦略だった当時とは異なり、今回は再調整が主眼だった。
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