苦渋の決断を下しても、ツインズ前田健太は、いつもと変わらない、柔らかい表情で、前向きな言葉を続けた。8月21日のヤンキース戦で右前腕部の違和感を訴えて途中降板。その後、複数の医師の診断を受けた結果、「右肘靱帯の損傷」と診断され、9月1日にトミー・ジョン手術を受けた。
開幕後、4月後半から違和感を覚えながらも、投球は可能だった。手術を回避し、炎症を取るなど治療を継続しながら投げ続ける選択もあった。だが、前田は今後の野球人生に思いをはせ、自ら決断した。
「我慢して、ごまかしながら投げていても今年のような投球、成績になる。クビになったら終わり。本来の投球を取り戻せば、逆にキャリアが伸びる可能性がありますから」
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photograph by KYODO