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【徹底取材】キャッチャー・古田敦也の本当の凄さとは何か?「近代野球を変えたのは野村克也と…」《石川雅規、館山昌平、ギャオス内藤、岡林洋一が証言》
球界最年長投手として2025年シーズンも先発マウンドに立ち続けるヤクルト・石川雅規。地元秋田の実家には、これまで彼が積み上げてきたさまざまな記念ボールが飾られている。その最前列、もっとも目立つ位置に置かれているボールには、石川の自筆でこんな言葉が刻まれている。
「古田さんに初めて受けてもらう!」
その上には「2002.2.5」とある。石川がプロ入りした'02年、沖縄・浦添キャンプで手にしたボールである。
「たかがキャンプの、たかがブルペンでの1球かもしれないけど、僕にとってはものすごく意味のある1球でした。それ以降、プロ初勝利、50勝、100勝と節目のボールはたくさんあるけど、これは僕にとって意味のある一歩目のボール。すごく大切に思えたから、そのまま持って帰って今でも実家に飾っているんです」
今年でプロ24年目、約四半世紀にわたる現役生活の第一歩となる「たかが1球」を、今でも大切に保管するほど、石川にとって古田敦也の存在は大きい。一体、古田は何が凄いのか?
「バッターだけでなく、ランナーや相手ベンチの動きなど、“一体、いくつ目があるんだろう?”というほど観察力と洞察力に優れ、まるで球場全体を見渡していたイメージです。そして、“あの場面のあのボールはこうだった”と記憶力もいい。相手バッターは、僕とではなく、古田さんと勝負している。そんな感覚でした」
観察力、洞察力、記憶力――。いずれも、野村克也が「名捕手の条件」として挙げていたものである。それに加えて、「古田さんは、いつもいいタイミングで、いいアドバイスをくれるんです」と石川は言う。
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