金メダルがゴールではない。そう言い切れるオリンピアンがどれほどいるだろうか。パリ五輪ボクシング71kg級代表、岡澤セオンの志は高い。
「アマチュアボクサーにもっと光が当たってほしい。みんなこの競技にかけていて、それに対して返ってくるものが見合っていないとすごく感じるんです。そこをどうにか変えないといけない。僕たちのボクシングを夢のある競技にしたい。そもそも“アマチュアボクシング”という名称も悪い先入観につながっていると思うので、別の呼び方に変えていければと思っています」
ボクシングと言えば、多くの人はプロボクシングをイメージする。指摘の通り“アマチュア”という言葉のマイナスイメージは確かにあるし、アマからプロに転向してスターになる選手も多いため、「アマはプロの下」という“偏見”は生まれやすい。こうした背景はこの競技を取り巻く環境の厳しさと無縁ではないだろう。岡澤はそんな現状に甘んじるのではなく、変えようと戦ってきた。
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