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【ジャイキリ考察】筑波大vs.町田ゼルビア、番狂わせを呼んだ「片思い」と「空気を読まない」《思い出す2005年の戸田和幸》

2024/07/03
PK戦の末、町田を破り喜ぶ筑波大イレブン。天皇杯では1935年準優勝、1981年ベスト4の実績を持つ

 スポーツに片思いは欠かせない。向こうの気持ちは冷たくても、なに構いはしない。一方的に恋心を寄せる。

 非対称の情熱はまれなる番狂わせを呼び、ときに物議をかもす。

 6月12日。サッカーの天皇杯の2回戦がそうだった。

甘える気分で甘くないガッツを叩きつけるぐらいがちょうどよい。

 筑波大学がJ1で首位の町田をPK戦で退けた。学生さんが、その時点における国内プロの頂点を倒した。リーグを優先して準備の行き届かぬ、つまり、いくらかそっけない相手にありったけの力をぶつけた。お見事!

 もっとも町田の黒田剛監督は潔く敗北を認めない。2023年に高校の指導者より転じるや、つきまとう懐疑の声を払いのけ、あっぱれの躍進をもたらした。そんな勝負の虫が述べた。

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photograph by KYODO

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