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《中日元エースも苦言》プロ野球・5回裏の“空白の時間”は必要か?「勝負の流れ」を断ち切りかねないファンサービスを考える

2024/06/22
5月30日の巨人対ソフトバンク戦では東京ドームにファンと人文字アートを作るイベントが行われた

 真っ先にベンチを飛び出したのは長嶋茂雄監督(現巨人軍終身名誉監督)だった。

 1994年10月8日のナゴヤ球場。同率で並んだ巨人と中日が最終戦で激突した“10・8決戦”での出来事だ。6対3と3点をリードした巨人の9回の攻撃。2番・川相昌弘内野手が放った中堅越えの本塁打性の打球の判定を巡って、長嶋監督が外野へ走った。本塁打ならば試合を決するダメ押し点となる。「本塁打ではない」という判定に「入っているだろう!」と激しく抗議する長嶋監督。だが、その耳元で「監督、もう引きましょう」と押し留めたのが須藤豊ヘッドコーチだった。

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photograph by SANKEI SHIMBUN

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