よく考える。サッカーのブラジル代表を率いて、あんまり勝てない監督がいたとする。
「この男、無能につき」とリオデジャネイロの『週刊文春』みたいなメディアに叩かれ解任される。
急に暇ができて、その人は自宅の近所の子どもの集まる市民クラブのコーチを始める。
さすがにこのレベルであれば、さっそく無敵のチームをつくるのか。違う気がしてならない。
勝てない人は勝てない。さえない大統領は、ぼんやりとした村長になる。きっとそうだ。
ならば逆はどうか。少年少女のチームで勝ちまくる指導者は機会さえ与えられたら、ワールドカップ(W杯)でも負けないのか。わがコーチング論における積年のテーマである。
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