居反りなどのアクロバティックな技を繰り出し、人気を博した宇良も、もう31歳。この初場所でやっと新三役の座にたどりついた。学生相撲出身力士としては歴代2位となるスロー出世だという。2015年3月の初土俵から2年で新入幕を果たし、レスリング経験を生かす“小兵の業師”として土俵を沸かすも、右膝のケガに泣かされた。2度の長期休場を余儀なくされ、一時は序二段にまで番付を落とし、辛酸をなめた苦労人だ。新番付発表会見で宇良はいう。
「引退を考えた場面もあったけれど、ケガをする前の自分を超えられて、今になると(諦めずにいて)よかったなと思います。ケガで陥落していた時、支えてくださった方がたくさんいました。ひとりひとりに報告したいと思います」
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photograph by KYODO