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「どんな形でも勝ったことが一番」サヨナラ打の大山悠輔…強気ピッチングで押し切った宇田川優希<日本S第4戦のキーマン>

2023/11/12
日本シリーズ第5戦。この試合において両軍のキーマンになった選手をピックアップする。

大山悠輔『打たねば果たせぬ4番の仕事』

 右手を突き上げ、思いが爆発した。

「抜けてくれと思って走りました。どんな形でも勝ったことが一番ですから」

 ようやく4番の重責を果たした大山悠輔は、静かな口調でサヨナラ劇を決めた一打を振り返った。

 目の前で申告敬遠……そしてまた申告敬遠である。9回1死三塁からオリックス・中嶋聡監督が出した指示だった。塁を埋めて守りやすくする。ただ、その一方で押し出し四球の可能性も出てくる。そして勝負を挑むのは相手の4番である。

「チャンスで打てていなかったですけど、4番がね、最後は決めてくれましたね」

 岡田彰布監督のこの言葉が全てだった。

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