ここぞという時に本領を発揮できなかった経験は、誰しも一度はあるはず。「松岡修造は強い! ポジティブ!」とのイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、僕がどれだけ弱く、本番で力を出せない人間かお伝えしたい。
かつて野球少年だった僕は、プロ野に憧れ、始球式に出たい!と夢見ていた。ヤクルトスワローズの始球式に応募し続け、祈るように待った日々。その夢が現実となったのは小学校4年生の時だ。神宮球場、なんと憧れの右腕・松岡弘投手が真後ろで見守る中での一投だった。だが、夢の舞台での投球はふんわりと力が抜けワンバウンド。恥ずかしさ、情けなさ、様々な思いが襲ってきた心境は今でも忘れられない。
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photograph by Tamon Matsuzono