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<松岡修造、46年ぶりの始球式を終えて>「ホームランスマイルで深呼吸」も、緊張と悔しさで「涙が出てきた」【本人手記】

2023/09/19

 ここぞという時に本領を発揮できなかった経験は、誰しも一度はあるはず。「松岡修造は強い! ポジティブ!」とのイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、僕がどれだけ弱く、本番で力を出せない人間かお伝えしたい。

 かつて野球少年だった僕は、プロ野に憧れ、始球式に出たい!と夢見ていた。ヤクルトスワローズの始球式に応募し続け、祈るように待った日々。その夢が現実となったのは小学校4年生の時だ。神宮球場、なんと憧れの右腕・松岡弘投手が真後ろで見守る中での一投だった。だが、夢の舞台での投球はふんわりと力が抜けワンバウンド。恥ずかしさ、情けなさ、様々な思いが襲ってきた心境は今でも忘れられない。

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photograph by Tamon Matsuzono

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