スポーツは、観る側にとってより魅力的な競技へ進化させるため、時代に合わせたルール改革が行われる。今年はアーティスティックスイミングで、そうした大きなルール変更があった。
その新ルールのもと、世界水泳福岡でソロ2冠（テクニカルルーティン・フリールーティン）の連覇を達成した乾友紀子さん。フリー決勝では、得点が発表された瞬間、東京五輪後から二人三脚で歩み続けた井村雅代先生と涙しながら抱き合った。国歌斉唱のあと、金メダルをかけた乾さんに話を聞いた。
――新ルールで不安もあった中、おめでとうございます！
「本当に今までにないぐらい不安で、押しつぶされそうになったんですけど、練習の通りにやればいいと自分に言い聞かせて。先生からも、自分が正しいと思うことをやったらいいと言われたので、それを信じて泳げました」
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photograph by Tamon Matsuzono
