9月秋場所を前に33歳の誕生日を迎えた錦木が、初土俵以来103場所、約17年の歳月を経たスロー出世で晴れて新三役となった。
前頭筆頭で迎えた先の7月名古屋場所。その活躍には誰もが目を見張ったものだ。横綱照ノ富士を掬い投げで破り、大関昇進を狙う3関脇に土をつけ、一時は優勝争い単独トップに。終盤に4連敗を喫し、初賜杯は逃したが、これまた史上最遅記録となる所要103場所で、殊勲賞を初受賞した。
「何が変わったかといっても、自分ではよくわからないんですよ。先々場所は1勝6敗から勝ち越しできたんですが、先場所も同じく、動きが良かったからでしょうか……。前に出る相撲が取れ、押されても土俵際で残れたし。若い時と違って気持ちの持ちようが変わったというか、焦らなくなったところはありますね」
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photograph by Shoko Sato