2014年以来、ポストシーズンから遠ざかっているエンゼルスに、ようやく上昇の兆しが見え始めた。5月までは勝率5割をキープするのが精一杯の状態だったが、6月4日から5連勝を飾るなど、投打の歯車がかみ合い始め、同16日には貯金を「8」まで積み上げ、地区2位タイに浮上した。昨年の同時期は、球団ワーストの14連敗を喫し、その間、ジョー・マドン監督(当時)を解任するなど、チームとして戦える状態には程遠かった。だが、今年は違う。
首位レンジャーズ相手に敵地で2試合連続逆転勝ちを収めた6月13日、フィル・ネビン監督は、いつになく興奮気味に語った。
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photograph by Nanae Suzuki