'14年以来、8年ぶりのプレーオフ進出を目指すエンゼルスが6月7日、ジョー・マドン監督を解任した。5月15日の時点で貯金11と上位争いを繰り広げながら、同25日から6月6日まで球団ワーストタイの12連敗。不振脱出へ向け、経営陣は「監督更迭」をカンフル剤として選択した。同日の試合前、会見に応じたペリー・ミナシアンGMは、解任への経緯を淡々と説明した。
「我々にとって、新しい声が必要な時。我々はいいプレーができていない。まだ106試合残っている。変化を起こすには正しい時だ」
'16年にカブスを世界一に導いたほか、最優秀監督賞3回のマドンは'19年オフ、古巣エンゼルスの監督に就任した。トミー・ジョン手術を経て、昨季からフル稼働が可能となった大谷翔平の「二刀流」での出場を全面的に支援し、開幕前には、過去の監督が踏み込めなかった投打のリミッターを解除。フルシーズンでのプレーを後押しした。MVPを獲得した大谷の活躍は、マドンの理解と決断あってのものだった。
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