アメリカのスポーツ界で3月といえばマーチマッドネス。全米大学優勝チームを決めるNCAAトーナメントに多くの人が夢中になり、一喜一憂する時期だ。男女のトーナメントが同時並行で行われるなかで、今年、一大旋風を起こしたのは、将来のNBAスター候補の男子選手ではなく、アイオワ大の女子選手、ケイトリン・クラークだった。
女子バスケ界では以前から名前を知られた存在だったが、NCAAトーナメントで決勝まで勝ち進んだことで人気急上昇。ふだんは女子バスケを見ない人たちをも魅了した。
何しろ子供から大人まで、バスケ素人から専門家まで、誰が見ても、一目でそのすごさがわかる。彼女のことを「ポニーテール姿のステフィン・カリー」と表現した人がいたが、楽しそうにプレーし、遠い距離からでも楽々とシュートを決める姿は、確かにゴールデンステイト・ウォリアーズのスーパースターと重なる。今大会6試合で決めた3Pシュートの総数は32本。女子のNCAAトーナメント史上最多記録を更新した。
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