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[お笑い通がセレクト]DJ KOO「あのネタが忘れられない!」

2022/12/02
1961年8月8日、東京都生まれ。TRFのリーダーでDJ担当。ミュージシャン、サウンドクリエーター、バラエティタレントとして幅広く活躍中
'18年、超新星の台頭を予言した芸能界屈指のお笑いフリークが、長年漫才を見続けて、肥えに肥えた目で選ぶ珠玉の3本! フロアを操るDJ独自の視点から魅力を解説してくれた。

 DJ KOOがお笑いファンの間で注目の的になったのは、2018年のことだった。著名人によるM-1の事前予想で、三連単をぴたりと的中させたのだ。当時全国的な知名度を獲得する前だった霜降り明星を優勝候補に挙げ、2位に和牛、3位はジャルジャル。「爪あと残しそう」枠のトム・ブラウンまで的中させるというおまけつきだった。

 ツイッターで「KOO」はトレンド入りし、「神かよ」「審査員になってください」と絶賛コメントが殺到した。DJ KOOは当時を振り返って言う。

「この年は前年、前々年と2年連続で2位という好成績をおさめていた和牛が大本命と見られていたんだよね。だけど僕は準決勝で霜降り明星のネタを見て、優勝はこの人たちだって確信した。◎を打つのに迷いはなかったよ」

 DJ KOOのお笑い好きは年季が入っている。子供の頃から昭和漫才にどっぷりハマった。落語好きだったこともあって立川談志に心酔した。お笑い好きが昂じて19歳の時にはお笑いスター誕生!!にチャレンジ。2回戦で敗退している。「若気の至りでしたね」と笑うが、20代で訪れた漫才ブームにはきっちり胸を躍らせ、当然のように'01年からスタートしたM-1グランプリも毎回視聴してきた。

 そんなDJ KOOに歴代の全ネタの中からマイフェイバリットを3本選んでもらった。DJ KOOは持参したノートをめくりながら選んでいった。このノートにはお笑いに関する情報や感想などが、じつに詳細に記されている。

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photograph by Wataru Sato

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