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MVPは大谷ではなくジャッジ。その理由は2つある。

2022/10/30
62号の瞬間。三冠王の可能性もあったが、本塁打、打点の二冠、打率2位でシーズン終了

 感情や思い入れがMVPの行方を左右するのは歴史が証明する。

 メジャーリーグでは、三冠王に輝いてもMVPを受賞できなかった例もあった。1942年のテッド・ウィリアムズ外野手(レッドソックス)だ。ウィリアムズはこの年、打率3割5分6厘、36本塁打、137打点で三冠王に輝いたが、MVPを受賞したのは打率3割2分2厘、18本塁打、103打点という成績のジョー・ゴードン内野手(ヤンキース)だった。

 何せウィリアムズは地元ボストンのメディアだけではなくファンとも相性が悪かった。ネクタイを嫌い、パーティーを嫌い、ファンに囲まれることも嫌ってレストランでは文句ばかりを言う。ピューリッツアー賞作家のベン・クラマーはレストラン関係者の証言としてこんなことを書いている。

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photograph by AFLO

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