完全試合を成し遂げた怪物のみならず、相棒を務めるルーキーの洞察力に舌を巻く名捕手。快進撃を続ける20歳と18歳の若いバッテリー間に見られる深化、今後の可能性を語る。
捕手として現役生活27年、通算3021試合出場のプロ野球記録を持つ谷繁元信は、佐々木朗希をどう見ているのか。
「手足の長さなどの身体的な特徴も含め、いま自分が持っているものを純粋に生かしたピッチングをしていますよね。それに加えて、非常に冷静だなと感じます」
松川虎生とのバッテリーにおいて、配球の主導権を握るのは佐々木。「それができるのは自分の状態を分析しつつ、相手打者がしっかりと見えているから。そういうところに落ち着きが感じられる」と谷繁は言う。20歳にして安定したメンタルを備えているからこそ、完全試合を達成した4月10日、1人の走者も許さないまま迎えた終盤でも、記録を意識して崩れることはなかった。
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by Hideki Sugiyama