語り継がれる名勝負をその演者のひとり、審判が振り返る。彼しか知らない新たな景色が見えてくる。
2021年 東京オリンピック2020
サーフィン男子準決勝
7月27日/釣ヶ崎海岸
五十嵐カノア 17.00対16.76 ガブリエウ・メジナ
WSLチャンピオンシップツアーのライバルが激突した準決勝。世界ランク1位のメジナがいきなり8.33、4本目には8.43を叩き出す。だが1本目に7.67をマークした五十嵐は5本目、エアリバースを成功させて9.33! ベスト2本の合計で逆転した。決勝で敗れたものの銀を獲得
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カノア、もってるな! あのエアリアル(空中技)を見た瞬間にそう思いました。
世界王者ガブリエウ・メジナ(ブラジル)との準決勝。あの日は台風で海が荒れ、どこに波が来るか、どれがいい波かが極めて分かりづらい状況でした。五十嵐カノアが9.33を出して逆転したあの波も、乗り始めはポテンシャルがなく見えたし、本人も疑心暗鬼だったと思います。でもそこからセクションが起き上がってきて大きなトリックを決められる波に仕上がった。やはり彼には特別な何かがあるんでしょう。
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