史上初GI V9を花道に去った名牝の記憶もいまだ新しい。名トレーナー国枝師が東京優駿で悲願を託すのもまた牝馬。鞍上にルメールを擁し、14年ぶりの快挙は夢物語ではない。
5月9日現在、関東リーディングを突き進む国枝栄調教師。開業32年目でここまでJRAのGIを19勝。有馬記念や天皇賞の他にアパパネとアーモンドアイで牝馬三冠をコンプリート。伯楽の名をほしいままにしているが、足りないピースもある。
3歳牡馬クラシックには縁がないのだ。
「中でもやはりダービーに対する想いは強いです。“ダービー”というのは世界中のホースマンに名の通るレースだし、競馬をやらない人でも知っていますから……」
そう語る国枝師は今年、牝馬のサトノレイナスをこの大一番に挑ませる。
2018年のセレクトセール。上場される仔馬の名簿に、厩舎に縁のある名があった。
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photograph by Bungeishunju