エースの女房役が、チームの正捕手とは限らない。球史に残る大投手たちを受け止めた3人が、信頼を勝ち得る「専属捕手」の条件を語った。
チームスポーツの中でも、野球はちょっとユニークだ。チームで戦うのに投手の出来が勝敗を大きく左右し、先発投手が「勝った」、「負けた」と報じられる。とりわけエースが投げるとき、その傾向は強い。
だが、忘れてはいけない。喝采を浴びるエースの向こうに、マスクをかぶり、重装備で球を受け続ける捕手がいることを。
ダルビッシュ有が日本ハムでの7年間、コンビを組んだのが鶴岡慎也。エースとの思い出を、鶴岡は苦笑しながら振り返る。
「もう罰ゲームみたいなもんです」
捕手といったら、リードが腕の見せどころ。だがダルビッシュと組むときはリード以前、捕球で身も心も擦り切れるからだ。
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photograph by Naoya Sanuki