#1010

記事を
ブックマークする

まっとうできぬをよしとせず。~内田篤人の選択と美学~

2020/09/09
現役最後の試合後、そのプレーと同じく印象的なスピーチを行った内田。

 自然なふるまいが他者を輝かせる。本当の意味でのスターだ。

 内田篤人。引退のその夜、鹿島アントラーズを静かに深く照らした。絶大な人気、端正な風貌、どちらとも関係なく、積み上げてきた実績、等身大の光が所属クラブの美質を際立たせた。

「鹿島アントラーズというチームは数多くのタイトルを獲ってきた裏で、多くの先輩方が選手生命を削りながら勝つために日々、努力する姿を僕は見てきました。僕はその姿をいまの後輩に見せることができない」

 スタジアムでのスピーチはここから始まる。そして、プロ選手をめざす子どもたちへのメッセージでしめくくられた。

会員になると続きをお読みいただけます。
オリジナル動画も見放題、
会員サービスの詳細はこちら
特製トートバッグ付き!

「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています

photograph by Itaru Chiba

0

0

0

前記事 次記事