2月27日、JRAが無観客での開催をやむなしと決断した。その無観客開催初日の2月29日に四位洋文騎手の引退式が阪神競馬場で行われた。当日、阪神競馬で騎乗したジョッキーはほぼ全員が最終レース後まで残り、お揃いのキャップとTシャツでまとめて、ダービー2勝の名騎手を恒例の胴上げで送り出した。
特筆しておきたいのは、「たとえその日騎乗馬がいなくても四位を送りに阪神に行く」と宣言し、言行を一致させた横山典弘の男気。結果として6鞍の騎乗依頼が集まり、最終レースまで四位との共演を堪能した。「本物のジョッキーが、また一人ステッキを置いてしまうのは残念」とのスピーチは、四位の胸にも響いたことだろう。
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photograph by AFLO