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スポーツの主役は道具ではない。 ~シューズへの注目が過剰では~

2020/01/20
大怪我からの復帰後は代打の切り札として活躍した吉村。左足のギプスが復活を支えた。

 新春の国民的イベント箱根駅伝は、青山学院大学が2年ぶりの総合優勝を飾り大いに盛り上がった。

 2区に1年生の岸本大紀選手を、6区には箱根デビューの4年生走者・谷野航平選手を起用するなど、原晋監督の“やっぱり大作戦”が見事にハマっての完勝劇。今年は好天に恵まれたこともあり記録ラッシュの大会となったのも大きな話題を呼んだ。

 青学大は'19年に東海大学がマークした総合記録を6分46秒も塗り替え、大会全体でも往路で4つ、復路で3つと合わせて7つの区間記録が更新された。その要因としてメディアで大々的に取り上げられているのが、ナイキ社製の高速シューズ「ズームXヴェイパーフライネクスト%」である。

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photograph by KYODO

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