歩くことも苦痛だった両膝にメスを入れ、1年以上のブランクを経て復帰を果たした。日本で、海外で、今もなお熱狂を巻き起こす。この男はなぜ、かくもファンを魅了し続けるのか。(Number981号掲載)
アロハシャツ姿の武藤敬司はモノマネ芸の定番となる独特の歩き方で姿を現した。これまで階段を歩くには横向きのカニ歩きを強いられていたが、昨年3月、両膝に人工関節を入れて1年以上が過ぎ、ようやく正面向きで階段を歩けるようになった。退化しつつの大きな進化である。
普段、男性スタッフの要望は露骨に面倒臭がる武藤だが、女性カメラマンの注文にはニッコリ笑顔で応じつつ「OK?」とポーズ。56歳となった現在も飄々とした「武藤流」にはブレがない。実際、両膝に刻まれた手術痕は痛々しいが、周囲に深刻視されないというのも人徳だろう。
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photograph by Yuki Morishima(D-CORD)