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大躍進の大分を支える強み。 「習慣病」とは無縁のクロス。 ~J1で成功率が2位、理由は?~

2019/05/03
世代別代表の経験がない藤本。遅咲きの29歳には日本代表の森保監督も「チャンスを与えたい」と期待をかける。

 細部へのこだわりが躍進の引き金かもしれない。今季のJ1で着々と勝ち点を重ねる大分トリニータのことだ。

 J1の舞台に立つのは6年ぶり。いわゆる昇格組だが、7節のベガルタ仙台戦で早くも5勝目を飾り、3位へ浮上した。

 何よりの強みは「これ」という決め手を持っていることだ。どうやって点を取るのか、その道筋が見事に確立されている。

 後ろで粘り強くパスをつないで相手を釣り出し、隙ができたら最終ラインの背後を突いて一気にゴールへ迫る。ボールに食いつかせて相手を裏返しにするわけだ。

 一発で裏を取れないときには外にボールを逃がして基点をつくり、そこから縦パスを入れて背後を狙う。攻撃の要諦は「幅と深さ」と言われるが、その使い方がうまいのだ。

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photograph by J.LEAGUE

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