細部へのこだわりが躍進の引き金かもしれない。今季のJ1で着々と勝ち点を重ねる大分トリニータのことだ。
J1の舞台に立つのは6年ぶり。いわゆる昇格組だが、7節のベガルタ仙台戦で早くも5勝目を飾り、3位へ浮上した。
何よりの強みは「これ」という決め手を持っていることだ。どうやって点を取るのか、その道筋が見事に確立されている。
後ろで粘り強くパスをつないで相手を釣り出し、隙ができたら最終ラインの背後を突いて一気にゴールへ迫る。ボールに食いつかせて相手を裏返しにするわけだ。
一発で裏を取れないときには外にボールを逃がして基点をつくり、そこから縦パスを入れて背後を狙う。攻撃の要諦は「幅と深さ」と言われるが、その使い方がうまいのだ。
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photograph by J.LEAGUE