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金範埈(バイオセンサーの研究) ~スポーツの現場で働く“プロ”に直撃!~

2019/04/22
【バイオセンサーの研究】
さまざまな製品に組み込まれ日常生活に欠かせなくなった各種センサーは、いまやスポーツ界でも活発に使われている。さらなる小型化、省電力化への道を進むセンサー技術は、どんな未来を見せてくれるのか。最先端を知る研究者に聞く。

 スイッチを入れなくても自動で照明が点灯するのは、人の動きを察知する人感センサーのおかげだ。ふだん意識することは少ないが、われわれの生活には技術が入り込んでいる。

 もちろんスポーツの世界でも、さまざまなセンシング技術が活用されている。古いところでは野球のスピードガンだったり、サッカーでは選手の心拍数や走行距離を計測したり……。選手が生身の人間であることは不変だが、プレーする環境は技術の発展とともに様変わりしているのだ。

 東京大学生産技術研究所・金範埈教授は、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)と呼ばれる、微細加工技術によって高度に集積化されたマイクロデバイスの研究・開発における第一人者だ。たとえばスマートフォンにはジャイロなどのさまざまなセンサーが組み込まれているが、これらもMEMSのテクノロジーがなければ小型化は不可能だという。MEMSが最先端の科学技術だというのはボンヤリと分かるのですが、教授の研究とスポーツはどのような関係があるんでしょう?

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photograph by Kim Beomjoon

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