東京グローブ座(東京都新宿区)で全日本選手権決勝を開催し、最新テクノロジーを駆使した斬新な演出などで大評判を呼んでいる日本フェンシング界。33歳にして国際フェンシング連盟副会長に就任した太田雄貴日本協会会長が推し進める大胆な改革に歩調を合わせるように、このところ大いに実力を伸ばしているのが、31歳の日本のエース、男子エペの見延和靖(ネクサス)だ。
12月9日に行なわれた全日本選手権決勝では伊藤心(28歳、自衛隊体育学校)と対戦した。序盤から中盤にかけては相手の出方をうかがい、駆引きしながら互角に試合が進んだが、10-10から見延が一気にギアチェンジして3ポイントを連取。身長177cmながら両腕を広げると196cmという長いリーチを生かし、絶妙な間合いからの冷静な剣さばきで突き放し、15-11で勝利を収めた。
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