クラウドファンディング(CF)で北京五輪へ。そんなスケーターが続々と出現するかも知れない。アスリートのCF利用は増えているが、その多くは100万円以内。ところが人気競技のフィギュアスケートでは、異例ともいえる高額な資金が集まった。
今夏、CFを募ったのはアイスダンスの小松原美里&ティム・コレト組で、目標金額を超え、500万円弱で募集を早期終了した。そしてこの秋、知名度の高い白岩優奈が募集を開始したところ、初日に目標の400万円を突破し、11月末現在で1200万円を超えている。
背景には日本スケート連盟が昨年7月に指針を示したことがある。もともとスケート選手はアマチュアのため基本的に金品授受は禁止。宣伝やアイスショーに出演するには事前に理事会の承認を得なくてはならず、違反した場合は登録抹消という厳しい規定がある。扱いが明確ではないCFは選手が利用を控えていたのだが、連盟が指針を作成。「CFも金品募集にあたるため連盟の承認が必要」と定義した上で、申請書のフォーマットをネット上で配布、利用しやすくした。
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photograph by Asami Enomoto