大記録がNHKを動かした。
7月15日、小山怜央四段(31)はNHK杯将棋トーナメントで谷川浩司十七世名人に勝利。直近成績を20勝10敗(勝率6割6分7厘)として、フリークラスから順位戦C級2組への昇級条件を満たした。
意外だったのは、このニュースが収録当日に報じられたことだ。通常、テレビ対局は何かの記録が生まれても放送後に発表することが多い。だが奨励会を未経験で棋士になった者が順位戦に参加するのは戦後初の記録であり、ネタバレになっても報じる価値があると判断したのだろう。
昇級から約1カ月後、小山は安堵の声を静かに漏らした。
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photograph by KYODO