高校野球とは敗北のスポーツだ。最後に笑って終われるチームは全国でただの1校。そのほかの全てのチームの3年生は、遅かれ早かれ敗れた悔しさを胸に高校野球を終えるのである。
早稲田実業・清宮幸太郎内野手(18)の高校野球も、甲子園を目前に終わった。西東京大会決勝戦で東海大菅生高校と激突した早実は自慢の打線が不発に終わり、6対2で敗れ去った。
「悔しいです。今までずっと最後は逆転してこれた。打ってくれると信じていた」
自身も1安打は放ったが、王手をかけていた高校通算本塁打新記録の108号は不発。目にはやはり敗者の涙が光っていた。
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photograph by Hideki Sugiyama