2月末、フィンランドで開催されたノルディック世界選手権。スキージャンプ女子でW杯最多勝、W杯2年連続総合優勝の高梨沙羅選手は3位に終わり、悔し涙を流した。僕はその1週間前、五輪プレ大会となった平昌でのW杯2試合を取材した。高梨選手と伊藤有希選手が連日のワンツーで優勝を分け合ったが、満足できるジャンプではなく、インタビューで沙羅さんに笑顔はなかった。
「勝てると思っていなかったので、複雑な気持ちもあります」
ソチ五輪での失速が、今も夢に出るほど脳裏に焼き付いていると沙羅さんは以前話していた。僕はこう問いかけた。
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photograph by AFLO