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前田卓朗(スポーツ仲裁調停専門委託員)~スポーツの現場で働く“プロ”に直撃!~

2016/07/11
●スポーツ仲裁調停専門委託員
トラブルに巻き込まれたり、仲裁・調停の利用を考えるアスリートや競技団体関係者等の相談に乗り、手続や利用の助言をする。またスポーツ仲裁や調停等の公正公平な手続が行なわれるよう事案の管理や連絡、調整等の委託業務を行う。

 リオ五輪の開幕が1カ月後に迫ってきた。代表選手の選考が山場を迎えているが、かつては首をひねるケースも散見された。その最たる例がシドニー五輪の水泳代表選考に漏れた千葉すず選手が落選に異議を唱え、スポーツ関連のトラブルを裁く国際機関・スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴したケースだろう。CASは日本水連の選考基準の曖昧さは認めながらも、千葉選手の訴えは退けるという“双方痛み分け”の裁定を下した。

 今ならスイスまで飛ばなくとも、渋谷に行けば日本スポーツ仲裁機構(JSAA)がある。トラブルは無いのが一番だが選手にとっては安心できる時代になったものだ。

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photograph by photographs by Satoshi Ashibe

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