この1月、全国各地のリンクで白いマスクをつけて練習する若手選手の姿が見られた。もちろん心配ご無用。風邪が流行したのでも、有名選手が顔を隠しているのでもない。マスク姿の若者に聞いたところ、こう説明する。
「マスクをつけると酸素をたくさん吸えないので息が上がりやすく、高地トレーニングに似た感じになるんです。肺活量が上がると思って。試合数日前になると、自然と皆がやるようになりました」
高地トレーニングとは、酸素濃度が低い状況下で練習し、身体を順応させることで、肺機能・循環器機能を高めるというものだ。持久力が勝敗を分ける競技では定着した練習法だがフィギュアスケートでは馴染みがない。まして使い捨ての不織布のマスクで効果があるのだろうか?
特製トートバッグ付き!
「雑誌プラン」にご加入いただくと、全員にNumber特製トートバッグをプレゼント。
※送付はお申し込み翌月の中旬を予定しています
photograph by KYODO