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弱くては勝てない――東大と開成高校の違い。 ~秀才軍団だからこその長所とは~

2015/06/12
平成22年秋に早稲田大・斎藤佑樹を下して以来、4年半ぶりの白星。

 東京大学野球部、ついに勝利。5月23日、対法政、延長10回、6-4。一報に接するや「弱くても勝てます」の8文字が頭に浮かんだ。後述するが「そうではないぞ」と説くために。

 あらためて「弱くても勝てます」。開成高校の「野球部のセオリー」を紹介、広く愛された一冊(新潮社)のタイトルだ。

 著者(高橋秀実)の気取らずに端正な名文、対象との距離が心地よい。超の字もつく進学校の部員の言葉が生きている。「外野は涼しい」。これ、野球史上、屈指の名言ではないか。「油断はそこに付け入ることもできますが、なめられていいことはひとつもありません」。こちらは勝負の実相に指の先が触れている。

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