辛口で人気のウルグアイ生まれのサッカージャーナリスト、ヘスス・スアレスの最新刊『王者への挑戦状』には、共著者として小宮良之の名前が並ぶ。
世界的なクラックや名監督を独自の視点で一刀両断する彼らのサッカー批評。そこに含まれる毒性は、読む者を虜にする魅力がある。過去にも、イニエスタはメッシ以上に完全無欠な選手だとか、カペッロは語る価値がないなどと、歯に衣着せぬ物言いで突き進んできたスアレス。その過激な論調を解毒することなく、うまく翻訳してまとめあげるのが小宮の役割というわけだ。
温かな毒のスアレス&小宮節はさらにキレを増した。
今作でもベンゼマやトゥランなどスペインで活躍する選手の批評が中心。前作のC・ロナウドやメッシ評に比べ対象が小粒になった? いやいや、有名性とサッカー選手としての魅力が比例しないことを一番よく知っている男がスアレスだ。
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photograph by Wataru Sato