最近の石川遼を見ていて、ふとジャンボ尾崎の言葉を思い出した。
かつて尾崎は僕に「小さくまとまりたくない。もっと大きな自分でいたい。大きなゴルフがしたい」と言っていた。
それは、彼が30代前半に大きなスランプに陥っていた真っ最中に出て来た言葉だった。 目先の成績を意識しすぎると、自分が目指すゴルフが小さくなってしまう。スコアをまとめたい、予選落ちしたくないという気持ちが先行して本来目指している理想的な完成形が希薄になり、自分のゴルフの全体像を俯瞰して見ることができなくなるのだ。
石川は、'09年に18歳で史上最年少の賞金王を獲得すると、'13年からは「世界を目指す」と言って、同年代のライバル松山英樹よりも先に、米ツアーという大海に本格参戦することを決めた。
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photograph by Taku Miyamoto