5月下旬、バレーボール全日本女子の登録メンバー31名の記者会見が行なわれた。中でも注目を集めたのがリベロの宮本小百合である。29歳と遅咲きであるのもさることながら、何よりも驚きをもって迎えられた理由は、宮本が9人制でプレーしている選手であることだ。9人制から選ばれるのは全日本女子史上2人目という事実が、意外性を物語っている。もちろん、宮本自身、初めての選出である。
同じバレーボールとは言え、6人制と9人制では異なるところも多い。人数をはじめとして、9人制ではローテーションがなくネットも低いし、ルールでも細々とした違いがある。レベルが高くなればそれぞれの競技に特化していくことになるから、トップクラスの選手が掛け持ちしているケースはない。
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