期待されながら、毎年のように怪我に泣く選手がいる。東京ヤクルトの内野手・川端慎吾がその一人だ。'10年からレギュラーに定着したが、右太もも筋挫傷や腰痛に泣かされた。「今年こそ」と臨んだ昨季も開幕直後に左足首を手術し、復帰したのは7月9日。小川淳司監督を「アイツがいたら、と何度も思った」と嘆かせた。実際、復帰後の70試合で打率3割1分1厘、5本塁打と活躍している。新人王で最多勝投手の小川泰弘と、リーグMVPで本塁打王のバレンティンを擁しながら、まさかの最下位に沈んだ東京ヤクルトだが、それは川端がいなかった前半戦の成績が響いたものだったと言えるかもしれない。
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photograph by NIKKAN SPORTS