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未完の大器、ウォールが 迎えた正念場のシーズン。 ~NBA4年目、ウィザーズを高みへ~

現地メディアの報道には、ウォール本来の才能の「開花」「証明」を期待する言葉が躍る。

 ジョン・ウォールは今でも、あの朝かかってきた電話を覚えているという。16歳の時、高校の一軍メンバーが発表された日、先に学校に着いて結果を見た親友からの電話だった。

「お前、チームから落とされたぞ」と言われ、てっきり、からかわれているのかと思った。しかし学校に行ってみると、本当に、合格者リストに自分の名前がなかったのだ。当然入ると思っていただけに、青天の霹靂だった。

「今から思うと、あの時に落とされてよかった。あの悔しさが今もモチベーションになっている」とウォールは振り返る。

 その悔しさを胸に、その後転校した先の高校で活躍し、全米でもトップクラスの有望選手と認められるまでになった。名門ケンタッキー大に進学し、'10年のNBAドラフトでは、トップ指名でワシントン・ウィザーズに入った。

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photograph by Getty Images

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