#837
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<ロングインタビュー> ジョゼ・モウリーニョ 「私は以前よりも良い監督になった」

2013/09/27
クラブの内外に“敵”を作り、レアル・マドリーを去った男は、
6年振りに“愛される場所”に帰還を果たした。スペインを去る決断、
プレミアに復帰した理由を、余すことなく赤裸々に語り尽くした。

――今回のチェルシー復帰は、実に6年ぶりになる。まずは古巣に戻ることを選んだ理由から聞かせてもらえるだろうか?

「自分が戻るべき場所に戻ってきたんだ。私はサッカー界で最も重要な国々で仕事をしたいと思ってきた。だからこそイングランド、イタリア、さらにはスペインを渡り歩いたわけだが、この間も将来の身の振り方は、心の命ずるがままに決めたいと公言し続けてきた。それがイングランドに、そしてチェルシーに復帰するという選択だったんだよ」

政治が大きく物を言うレアルはクラブの域を超えていた。

――とはいっても、かなり勇気の要る決断だったと思う。レアル・マドリーを率いるというのは、どんな監督にとってもキャリアの頂点となるはずだ。

「たしかにレアル時代も悪くはなかった。特に監督になった2年目、我々は1シーズンで121ゴールと勝ち点100を稼ぎ、リーガで優勝を果たしている。これはスペインサッカー史上、最高の記録だ。

 だが3年目はクラブの会長選が再び始まり、レアルは異様な雰囲気に包まれてしまった。ああいう状況の大変さは、現場にいた人間でなければ理解できないと思う。

 それでも私のチームは、コパ・デル・レイで決勝に勝ち上がった。最終的にアトレティコに敗れてしまったが、CLでも準決勝に進出している。だが全体的に見るならば、やはり私にとって満足できる内容ではなかった。

 それともう一つ。レアルが特別な存在であるのは事実だとしても、あそこは単なるクラブの域を超えている。政治が大きく物を言うし、サッカーのことだけを考えていればいいというわけにはいかなくなってしまう。

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photograph by AFLO

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