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大病から復活した男が セルティックスを強くする。 ~NBAに帰ってきたジェフ・グリーン~

26歳と働き盛りのグリーンは、持ち味のディフェンス力と幅広い攻撃力でチームを支える。

「弱いときにこそ、強い」

 聖書にある言葉だ。人間は誰しも弱い存在だが、その弱さや逆境から目を背けずに立ち向かうことで、真の強さを身につけることができるという教えだ。

 ボストン・セルティックスのジェフ・グリーンが、自分の胸に残る大動脈瘤の手術の傷を誇らしげに見せるのも、弱かったときの経験が今の自分を支えていると知っているからだ。

「これ(傷口)は今では僕の一部だ。多くの人が難しいと言ったことに対して戦い抜いた印なんだ」とグリーンは言う。

 そんなグリーンも、'11年12月、シーズン前の健康診断で胸部大動脈瘤が見つかり、手術が必要だと告げられたときには、すべてが終わったと悲観して涙を流したという。選手として復帰できると知ると、リハビリに励んだが、最初はまともに歩くこともできず、「まるで25歳で赤ん坊に戻り、一からやり直したかのようだった」と振り返る。諦めず、努力し続けたことで、今季のトレーニングキャンプには無事、セルティックスの一員として戻ることができた。

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photograph by Getty Images

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