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接戦展開とコース改修で、 今季も見どころ多い鈴鹿。 ~10.5開幕、F1日本GP展望~

イタリアGPで今季3勝目のハミルトン(左)がポイントリーダーのアロンソを追いかける。

 開場50周年を迎えた鈴鹿サーキットで行なわれる日本GP。昨季はベッテルが独走で'03年シューマッハー以来8年ぶりに鈴鹿でのタイトルを決めたが、接戦の今年は、戴冠劇は見られない。

 今年のシーズンインを前に鈴鹿では通称西コース、F1だと後半セクター2から3にかけて全面再舗装工事が実施された。デグナー、ヘアピン、スプーン、130R、シケインなどこれまで“見せ場”だった路面がスムーズになった。

 '09年に東コース(セクター1)だけが再舗装された際には新旧路面の差異にドライバーがリズムを乱し、デグナーでのスピン、コースオフが起きた。そして、今回の改修によってキーコーナーになると思われるのがスプーンだ。二つの複合コーナーで入り口は60R、出口は200R。進入時のブレーキングからコーナリング速度と脱出体勢を安定させ、長いバックストレートへ加速して行く。昔から「鈴鹿攻略の鍵」だったが、新しい路面に変わり、ここをより攻め込めるマシン、ドライバーが優位を占めるのではないか。ちなみに昨年予選2位から逆転勝ちしたバトンは、このスプーンを含むセクター2で決勝最速タイムを出している。

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photograph by Getty Images

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