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2連覇を狙うホンダは 開幕戦でなぜ敗れたか。 ~今季のモトGPを展望する~

昨年と同じく、3人だけが異次元の速さだった開幕戦。彼らを脅かすライダーは現れるか。

 WGP開幕戦カタールGPが、4月8日、ドーハ郊外のロサイル・インターナショナル・サーキットで開催された。優勝したのはヤマハのエース、J・ロレンソで、2位D・ペドロサ、3位C・ストーナーと、ホンダ・ワークスのライバル2人を抑えての勝利だった。

 表彰台に立った3選手が、別世界の速さで優勝争いを繰り広げたのは去年と同じだが、今年は順位が違う。

 BSタイヤの1社供給時代になってからのモトGPクラスは、タイヤのパフォーマンスをいかに引き出せるかの戦いになっている。昨年は、タイヤに合わせてマシンのバランスを大きく変えたというホンダ勢が好調で、ストーナーの速さが際立った。だが今年は、ホンダがマシンのセットアップに苦労し、対照的にヤマハの仕上がりが順調なため、3選手のタイムが接近した。

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photograph by Satoshi Endo

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