後半20分まで、ワンチャンスで同点となる7点差で進んでいた試合は、最後の20分間で動いた。
豪州代表で110キャップを持つサントリーのFLジョージ・スミスが左に右に連続トライ。パナソニックが南アフリカ代表CTBジャック・フーリーのトライで反撃すれば、サントリーは日本代表CTBニコラス・ライアンのPGとトライ、ゴールで倍返し。最後はパナソニックが42分42秒まで攻め続けて執念のトライを返したが、むしろその時間帯、反則せずタックルに密集に体を張り続けたサントリーに鬼気迫るものを感じた。
47対28。得点も得点差も、プレーオフ決勝の最多記録を塗り替える圧巻の勝利。だがそれは、試合直前に中心選手を2人もケガで欠く緊急事態で掴んだものだった。
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photograph by Hiroki Takami(T&t)