灯台下暗しとは、まさにこのことだ。開幕から1カ月半、ニューヨーク・ニックスはポイントガードを探していた。オールスター選手を3人揃えながらも成績は低迷し、その原因がポイントガードにあることは明らかだったのだ。
ヘッドコーチのマイク・ダントーニがかつてサンズを率いていた時は、彼のオフェンスをコート上で表現できるポイントガード、スティーブ・ナッシュがいた。しかしニックスはスター選手獲得のためにポイントガードを手放しており、その影響がはっきり出ていた。
このまま負け続けたら、ダントーニの首も危ないのではと囁かれた矢先、ニックスはナッシュのようなポイントガードを見つけた。なんと、ニックスのベンチに埋もれていたのだ。NBA2年目、23歳のジェレミー・リン、ハーバード大出身の台湾系アメリカ人2世である。
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photograph by Getty Images