小動物系、とでも言ったらいいのだろうか。身長159センチ、丸顔にクリッとした目。土居美咲は一見、どこにでもいそうな19歳の少女だ。
しかし、そのテニスは男まさりというか、荒々しい。左利きのフォアハンドはトップスピン主体で、自分からガンガン攻めていく。相手のパワーを利用し、カウンターショットで切り返すのが日本の女子選手に共通する特徴だが、土居のテニスはその枠を大きくはみ出している。
彼女の存在が最初にクローズアップされたのは'07年のウィンブルドンだった。ジュニアの部に出場した土居は、奈良くるみと組んだダブルスで準優勝。すべての選手が憧れるテニスの聖地で、同世代の強豪たちと堂々と渡り合った。
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photograph by Hiromasa Mano