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「複雑な心境でした。でも…」“しょまりん”デビュー戦で本田真凜&宇野昌磨が語った本音「感じたのは昌磨くんのスケートはすごく素敵だっていうこと」
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byShigeki Yamamoto
posted2026/11/08 11:03
フィギュアスケート東日本選手権でアイスダンスのデビュー果たした本田真凜&宇野昌磨組(しょまりん)
「開始10秒くらいで言われました。僕がめちゃめちゃ張り切っていたので、ちょっと早送りになっていました」
本田もその瞬間のことを、こう振り返る。
「エネルギッシュなのは、昌磨君のすごく良いところ。でもアイスショーの時も気合が入ると(腰に腕を回す)ホールドがものすごく強くなる時がある。『このまま行ったらどうしよう』って思って、耳元で囁きました」
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それでも熱気は十分なままタンゴの世界観に没頭していく。演技冒頭のステップは「+2.09」の評価で、シングル時代から磨いてきた2人の表現力がそのまま生かされた。アイスダンス独自の要素であるツイズルも、ブレなくピタリと決まる。最後のローテーショナルリフトはダイナミックで、ファンから歓声が上がった。
「難しく、残酷で、だからこそ…」
フィニッシュポーズは、感情を爆発させるように額をぶつけ合い、宇野が本田の頭を抱く。2人は達成感に満ち溢れた笑顔で、何度もうなずいた。
「競技という舞台だからこそ、2人ともよりシビアに日々に取り組んで、たった3分間のためにたくさんの練習をする。難しく、残酷で、だからこそ、僕はすごく感動しました。自分の人生でこの日を思い出した時に『本当によかったね』って思える瞬間でした」
2人の名前入りのバナーが会場に揺れている。本田は、2年ぶりに見る競技者としての景色に、目をうるませた。
「私はスケートのデビュー戦は3歳。25歳になってまたデビュー戦を迎えられる、人生の面白さみたいなものを感じていました。引退してからの2年、こんなに緊張したり達成感を得られる瞬間ってなかなかなかった。私にとって、何にも代えられないのがスケート。今日はすごく大切な日になったなと思います」
リズムダンスの結果は、58.68点での4位発進。難度の高いゴールデンワルツで、ターンが認定されず、点が伸びなかった。細かいジャッジスコアを見た上で、本田は落ち着いて振り返る。
「どの要素が自分たちの強みで、どこを直していかなきゃいけないのかを、今日初めてジャッジに評価していただけました。今後、改善するための練習を積めるのが楽しみです」
「僕たち2人は素晴らしいアイスダンサーになれる」
一方、宇野は少し複雑な表情を見せた。ただ、その日の時点では本音を吐かなかった。


