- #1
- #2
マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
「板挟みになった本人がいちばん辛い」巨人の織田翔希“強行指名”に他球団スタッフが思わず語った胸中は?「アドバイスなんかいらないですよ」
text by

安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byHideki Sugiyama
posted2026/10/27 06:03
巨人が1位指名に踏み切った横浜高の織田翔希。本人はMLB挑戦を表明しているが、果たして…?
もう一人の方は、当事者の「織田投手」を気遣ってのお話だった。
「こういう状況になって、いちばん辛いのは、織田君自身だと思いますね。よもやの1位指名……『来てくれたら儲けもの』という下位指名とは意味合いが違う。指名したほうも本気っていうことですから。
その上にチームメイトの池田(聖摩)が3位指名で、担当のスカウトが大先輩の斉藤(宜之)さん。松井(秀喜)新監督がどれくらいタッチするのか知りませんけど、松井さんは存在感だけで十分な人だし、完全な<織田翔希包囲網>が敷かれたわけです。アメリカとジャイアンツで板挟みになってしまった織田君が、いちばん辛い」
ADVERTISEMENT
「こういうときに大切なのは、周囲の大人たちの誠実なサポートでは」と、この元プロ野球選手は語る。
「ここまで大ごとにはならなかったんですが、私がプロに進むときにも似たようなことがあったんでね。身につまされますね」
この関係者の場合は、近い親戚の方がアドバイス役や、難しい問題の盾になってくれたおかげでもめ事にならずに済んだという。
元プロ選手「進路選択でいちばん大切なのは…」
「自分のときもそうだったんですが、進路選択で何よりいちばん大切なのは、本人の納得なんです。織田君ぐらい人生経験を積んでいる高校生なんて、日本じゅうに何人もいませんよ。
年齢以上にしっかりした高校生のはずですから、まず周囲が本人をかまい過ぎないこと。基本、織田君が一人で、よくよく自分の気持ちを確認できる時間を、まわりの人たちが与えてあげることだと思います」

