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ツバメのさえずり日誌BACK NUMBER
「大谷翔平を強行指名」14年前の日本ハムを他球団はどう見ていた? ヤクルト前GMが語るドラフト秘話「誰も本当の事は言わない」翻弄される情報戦のリアル
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byYuki Suenaga
posted2026/10/23 11:01
2024年ドラフト会議で、ヤクルト・小川淳司GM
――そこから各スカウトが視察を重ねていくわけですね。最初にリストアップする候補選手は100人くらい?
小川 もっと多いですね。200人近くになるかな。そこから各スカウトが評価をしていく。まずは高校生を重点的に見て、夏の甲子園の視察が終わったところでスカウト会議をやって絞り込んでいきます。同時に対象選手がプロ希望なのか、大学進学なのか社会人なのか、という情報も集めていくわけです。
「甲子園で活躍」の加算ポイントは?
――地方大会ではそれほど評価が高くなくても、甲子園の活躍でぐっと順位が上がるというのはよくあることですか?
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小川 甲子園という大舞台で力を発揮できる、ということをどう判断するかは難しいですね。持っているポテンシャルは数字で出るものだけれど、数字には表れないメンタル面という部分に対して評価につながることはあると思います。過去には今井達也(西武→現・アストロズ)や、中村奨成(広島)なんかは甲子園の活躍で評価が大きく変わった印象が強いですね。
――そこから大学生、社会人も同じように絞り込んでいくわけですね。
小川 9月、10月とスカウト会議を重ねる中で、ポジション別で選手の評価をつけていく。その中でまず上位指名について「1位は即戦力のピッチャーでいく」「2位で将来性のある高校生を獲りましょう」などと方針を決めて、順位のシミュレーションをしていくわけです。最終的に固まるのはドラフト会議前日ですが、さらにひっくり返ることもある。他球団の動向もあるし、ドラフトは本当にイレギュラーなことが起きるんです。
――他球団の動向はどの程度入ってくるものですか?
小川 「阪神は誰に行く」とか「日本ハムはこの選手の評価が高い」とか色々話題にはなるけれど、こればっかりは本当に蓋を開けてみないと分からないんだよね。誰も本当のことは言わないし、意外な選手を上位に指名してきたり、球団によって評価は全然違いますから。

